中古戸建て住宅のリノベーションは
築年数によって大きく左右される!
今回はそんな中古戸建て住宅を購入してリノベーションしたい方に向けて、予算500万円でどこまでできるかや、物件の選び方などをご紹介します。
中古×リノベーションをお考えの方の参考になりましたら幸いです(^^)/
先に結論から言っておくと、予算500万円で建物全体のリノベーションとなると表層のみとなり、間取り変更や耐震、断熱リフォームはできないでしょう。
安全に暮らすには、命に関わりますので耐震性能を上げることは必須となります。
耐震や断熱を含めたリノベーションをお考えなら、予算1500万円は最低見ておきたいですね。
しかし、中古戸建て住宅には耐震リフォームが必ずいるのか?と言われば、必要でないケースもあります。
詳細は順番に解説していきますので、最後までご覧いただければ幸いです(^^)/
いいリフォーム会社をお探しの方は、リフォーム会社紹介サイトをご利用ください。
それでは、予算500万円中古戸建てリノベーションプランを順に見ていきましょう!
中古戸建て住宅で避けて通れない建築基準法

建築基準法とは、建物を建てる際の最低限の基準を定めたものです。
また中古戸建て住宅をリフォームする際には、「耐震基準」がポイントになります。
耐震基準は、大きな地震があった際に倒壊しないよう定めたもので、2つの法改正が重要です。
◆法改正①旧耐震と新耐震
「1981年6月より前の建物を旧耐震基準の建物」「1981年6月以降の建物を新耐震基準の建物」といいます。
違いは想定する地震の力で、旧耐震は震度5程度、新耐震は震度6強を想定しています。
ちなみに家を建てるときには役所に「建築確認申請」という申請をして許可をもらわないと建てることができませんので、旧耐震か新耐震か調べるには「築年数」ではなく「建築確認申請がいつか」で確認するようにしましょう。
建物にもよりますが旧耐震基準の木造戸建て住宅の場合は、今の基準まで引き上げようとするとリフォーム費用がかかる場合が多く「いっそ建て替え(新築)」した方がいいケースもあります。
◆法改正②2000年基準
旧耐震と新耐震ほど一般的にはあまり広まっていませんが、2000年6月に木造戸建て住宅に対しての法改正がありました。
地震の際に、柱などの部材接合部にかかる引き抜き力に対して、しっかり抵抗できるよう金物をつけましょうというものです。
阪神淡路大震災があり、新耐震基準の建物であっても大丈夫ではないということがわかったので法改正されました。
それ以降、耐震に関しての法改正はありませんので、木造戸建て住宅は2000年6月以降に建築確認申請を出した建物であれば、地震に対して安心と言えるでしょう。
中古戸建て住宅購入を検討している方はこの2つの法改正が重要ですので覚えておくといいでしょう。
次は、物件選びのポイントについて見ていきましょう!
物件選びのポイント

◆築年数
まずは築年数でどの基準で建てられた家なのかを調べましょう。
中古戸建て住宅の多くは木造建築なので、2000年6月以降に建築確認申請をして建てられた家がいいですね。
2000年基準以降であれば、耐震性に関しては現行のものと同様なので耐震リフォームなしでも倒壊するリスクは低いでしょう。
◆劣化状況
建物はきちんとメンテナンスされているかいないかで、劣化度合いが全然違います。
いくら2000年基準の建物だとしても、建てられてから20年以上経過するとあらゆるところが劣化していきます。
メンテナンスが一切されていない住宅だと、思いもよらない補修費用がかかったりしますので、購入前の住宅診断はぜひしておきたいですね。
住宅診断は、第三者の建築のプロにお願いするのがよく、費用は約5万円ほどからといった感じです。
◆理想の間取りに近いか
間取り変更は構造部材を変更することになりますので、大掛かりになりやすく費用もかかります。
中古×リノベーションのメリットは、いいところはそのまま使えるというところですので、できるだけ間取り変更はない方がコストパフォーマンスがいいでしょう。
一部例外もありますが、2000年基準より前の建物であれば、基本的には耐震リフォームが必要だと考えていいでしょう。
築浅の物件は高額なので、結局リノベーション代を安くしても変わらないのでは?と思う方もいるかもですが、建物の基礎の部分までリノベーションするのはかなり大掛かりになります。
そこまでするのであれば、リノベーションではなく建て替えを個人的にはオススメします。
それでは、実際に予算500万円の戸建てリノベーションプランを見ていきましょう
リノベーション前の戸建てモデルプラン

まずはリノベーション前の住宅として、2000年基準で建てられた戸建てを想定します。
◆1階

◆2階

夫婦と子2人の一般的な家族構成の間取りの2階建て木造住宅です。
予算500万円なので、基本的には間取り変更や耐震リフォームなしです。
キッチンが対面式になっていて、LDK空間が広い間取りはこのころから現在まであまり変わっていません。
中古×リノベーションは、やはり2000年基準以降の住宅が理想ですね(^^)/
それでは、水回りプランから順に見ていきましょう!
リノベ予算500万円、水回りプラン

基本的には水回り設備機器は、すべて交換しておきたいですね。
水回り設備機器はいろいろなものがあり、リーズナブルなものから高級商品までさまざまです。
予算500万円のリノベーションプランだとスタンダードグレードのものとなります。
◆キッチン
ビフォー

アフター

キッチンは吊戸棚と垂れ壁を撤去して、開放的な空間にするのが流行りですね。
また家事の負担軽減のため、食洗器は入れておきたいところです。
費用は約100万円。
◆お風呂
ビフォー

アフター

お風呂も最新のユニットバスに入れ替えです。
費用は約80万円。
◆洗面所
ビフォー

アフター

洗面所は機器を最新のものに入れ替えて、内装も一新です。
費用は約20万円。
◆トイレ
ビフォー

アフター

トイレも機器の更新と内装を一新。
費用は約20万円。
マンションでもそうですが、中古住宅はキッチンが閉鎖的になっているケースが多いので、リノベーションでオープンにするのはオススメです。
それでは続いて、内装プランを見ていきましょう!
リノベ予算500万円、内装プラン
内装は間取りの変更なしで、建具の入れ替えと壁紙の張替えと床です。
ビフォー

アフター

ここでのポイントは床です。
既存の床材はそのままに、その上にフロアタイルを張ります。
フロアタイルは塩ビ系の素材でタイル調に1つ1つ分かれており、施工しやすい上、フローリングの約半額で工事できます。
汚れや傷に強く、水回りにも使用でき、部分的な交換も可能、さらにデザインのバリエーションも豊富ですので、かなりオススメです。
費用は約100万円。
特に材質に関しては「無垢のフローリングが好き」と言った方は、物足りなさを感じるでしょう。
しかし、こだわりがそこまでないというのであれば、耐久性もありコストパフォーマンスに優れますのでオススメです。
それでは最後に、外壁と屋根プランを見ていきましょう!
リノベ予算500万円、外壁屋根プラン
2000年基準の戸建て住宅は、外壁がサイディングで屋根がコロニアル屋根というのが多いです。
なので、リノベーションプランとしては、塗装工事になります。
ビフォー

アフター

建物も人間同様、見た目で印象が随分変わります。
2トーンにアクセントを入れるタイプにしていますが、色を1色でまとめることも可能です。
色の種類も数多くありますので、いろいろシュミレーションしてお気に入りのものをお選びください(^^)/
ちなみに外壁屋根塗装は見た目をきれいにするのもありますが、本来の目的は塗膜を形成し、雨風や紫外線から建物を保護することです。
塗膜は劣化しますので、一般的には約10年に1回くらい塗り直すイメージですね。
費用は約150万円です。
つまり中古住宅で家まるごとリノベーションするとなると最低500万円くらいは必要となります。
水回り設備機器のグレードを上げたり、外壁屋根を塗装ではなく張替えたり、床を無垢のフローリングにしたりすると金額はもっと膨らんでいくでしょう。
もちろん家まるごとでなく部分的に予算をかけることもできますので、ご自身に合ったプランにしてみてください(^^♪
リノベーションで失敗しない秘訣は、いいリフォーム会社に相談することと、1社だけでなく複数社に相談することです。
次は、いいリフォーム会社を探す方法をご紹介します。
いいリフォーム会社を探す方法

いいリフォーム会社を探す方法は、基本的にはインターネットです。
ネット検索やGoogleマップ検索でリフォーム会社さんのホームページを見たり、昨今であれば、YouTubeやインスタグラムなどからも探すことが可能でしょう。
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また、リフォームやリノベーションは工事中の近隣への配慮マナーや工事後のメンテナンスや不具合があった際の対応が大切で、ポイントは「親身になって相談を聞いてくれる、今後長く付き合っていける信頼できる会社かどうか」です。
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相談してみた結果「やっぱりやめておくわ」ということが簡単にできますので、ご安心ください。
デメリットは、相談するという手間とそれにかかる時間だけです。
これを利用しない理由はありませんね。
それでは最後にまとめです。
まとめ
中古戸建て住宅リノベーション、予算500万円は表層のみ。
間取りや耐震性能を考慮し、2000年基準以降の住宅がおすすめ。
耐震、断熱、間取り変更もするなら建て替えも視野に入れる。
今回は、予算500万円で家全体をリノベーションするプランをご紹介させて頂きましたが、全体ではなく部分的にするのであれば設備のグレードを上げれたり、間取り変更も可能でしょう。
リノベーションプランは何通りでもあるので、ご自身の理想の暮らしに合ったプランをプロと一緒に作り上げてください(^^)/
リノベーションで失敗しない秘訣は、いいリフォーム会社に相談することと1社だけでなく複数社に相談することです。
リフォーム会社探しは、リフォーム会社紹介サイトをご利用ください(^^♪
当サイトがご覧になられた方の参考になれば幸いです。
ありがとうございました(^^)/